2013年5月27日月曜日

上部フィルターはやっぱり楽だ

シンプル ゐず ベスト。 費用対効果という面では上部フィルターが一番優れているのは言うまでもないことですが、フレームレス水槽全盛のこの時代に絶滅寸前となりつつあります。

近所の熱帯魚屋では60㎝規格水槽用しかおいてないし、30㎝と45㎝用に至ってはテトラの引っ掛け式フィルターだけしかおいていない品揃え。だから90cm用なんておいているはずもない。

やっぱ今は通販でしかないみたいですね。

GEXの安物でもいいかなと思ったところですが、ニッソーとコトブキが2強だった時代の生き残りというわけでコトブキをチョイス。



エーハイムメックを底にまんべんなく敷き詰めて(要らない気もしますが何となく)



そして上にこいつをかぶせるだけでいいという。 自分でちぎって使うタイプのウールより専用品の方がしっかりとはまってくれるので値段がはっても(数百円も違わないけど・・・)自分は純正派。



外部フィルターみたいにホースを口で吸って呼び水する必要もないし、水槽を床にベタ置きしてもちゃんと動いてくれるし。掃除が楽になり過ぎて困る。久々に使ったけど使い勝手は上部フィルターだなぁと再認識した次第。

水に流木の色がつきすぎたり、ニオイが気になる時は蓋をあけてこいつを放り込んでおけば一晩経ったらクリアな水に。 こういう製品は眉唾物だと思ってたけどブラックホールは評判通り素晴らしい性能。

キョーリン 高性能活性炭 ひかりウェーブ ブラックホール お徳用5個パック 関東当日便

自分の飼ってる魚ってフンが多い魚ばかりだってことを忘れていました。 他の水槽も上部にしようかと迷ったけど、照明を遮ってしまうという欠点があるのを忘れていました。 まあ水草全盛のこの時代、上部フィルターを見かけなくなるのはやっぱ当然でしょうかね("^ω^)

2009年8月3日月曜日

レイアウトを大きく変更



L.カエルレウスのチビたちを放流したので石組みや流木を右に寄せるレイアウトを変えてみました。




石組の中はこんなのがちょろちょろしてます。石や流木の陰にはそのほか卵を加えたゴールデンゼブラとL.カエルレウスのメスが1匹ずつ,フライエリーのメスが2匹,シノドンティス2匹,ガラルファ1匹,虐められ役のムブナ全部が隠れてます。あまりにも卵を咥えるペースがはやすぎるのでもう完全に放置してます・・・。

L.カエルレウスは現在3cm位。これの親がうちにやって来た時より1cm弱小さい位の大きさにまで成長しました。既に体の色合いで雌雄の判別ができるようになってます。ひかりミニキャットを投入すると,大きな魚たちがいなくなった隙にわざわざエサを石組の中に引っ張り込んでつっついてます。

プラキドクロミス・エレクトラ

プラキドクロミス・エレクトラ
学名: Placidochromis electra
通称: エレクトラ
原産地: アフリカ マラウィ湖
体長: 12-16cm
水質: pH: 7.8 - 8.6 / 水温: 25-28℃ / 硬度: hard
繁殖: 容易
マラウィ湖に生息する肉食系の中型魚。ギョロっとした大きな目に大きなヒレ,そして目や体にいくつかの横縞が入っているのが特徴です。アフリカンの中では比較的大人しいとされる魚ですが,混泳相手によっては攻撃的になります。うちの水槽では自分に対して威嚇したり攻撃してくる相手に対しては口を大きく開けて応戦したり,追い払うようにして威嚇してます。自分にちょっかいを出してこない魚やシノドンティス(ナマズ)に対しては眼中にないようで無視してます。他のアフリカンに比べたらだいぶ大人しいほうですから混泳させやすい種類だと思います。

東南アジアや台湾で養殖されたものであれば200-500円程度から手にすることが可能です。地域変種がいくつかありヒレの模様や,黒い縞の入り方や顔の色付きに違いがあります。他のアフリカンシクリッドがさかんに砂をほじくり返すのに対しこの魚はあまり穴を掘りません。なので他のアフリカンが底にあるエサを砂ごと口にふくむのに対し,こいつはすくい取るようにしてエサをあさります。水底のエサより水面や水中のエサの方によく反応します。


10cm位のマイアミブリードを3600円で購入。興奮するとヒレも含めた体の下半分がパトカーのように真っ黒になります。エサを口に入れられるだけ入れてあちらこちらでこぼしてしまうのでちょっと水槽の掃除が大変なのが欠点ですが,本当に表情豊かな魚です。気分によって縞が浮かんだり消えたり,突然顔の色が黒くなったり元の紫に戻ったりするので見ていて飽きない魚です。最初水槽に入れたときは虐めまわされてボロボロになってしまいましたが,ようやく自分の立ち位置を見つけられたようでフライエリーやフロントーサを追い散らしながら泳ぎ回ってます。

2009年7月26日日曜日

フライエリの子供たち - 産卵後34日目

現在産卵後34日目。朝2回,夜2回,それぞれブラインシュリンプと粉々にしたテトラミンを与えています。フライエリらしい茶色のしま模様が徐々に濃くなってきました。36匹いた稚魚ですが途中で間引きをしているので現在20匹前後います。間引きについては色々批判等ありますが,水槽の関係上全部は育てられない以上仕方がないのです・・・。アフリカンの稚魚はほんと頑丈で生存率は現在のところ100%。コリドラスの稚魚が途中でカビや病気でぽつぽつ落ちるのに比べて本当に頑丈にできています。


明かりをつけると水槽の底でじっとしていた子供たちがわーっとよってきてかわいいです。

2009年7月23日木曜日

スキアエノクロミス・フライエリー

スキアエノクロミス・フライエリー
学名: Sciaenochromis fryeri
通称: エレクトリックブルー(Electric Blue),H.アーリー(Haplochromis ahli)
原産地: アフリカ マラウィ湖
体長: 10-20cm
水質: pH: 7.8 - 8.6 / 水温: 25-28℃ / 硬度: hard
繁殖: 容易

マラウィ湖に生息する肉食系の中型魚。かつては "ハプロクロミス・アーリー(Haplochromis ahli)" という旧い学名で呼ばれていましたが,誤用であることが判明し,現在はS.フライエリーと呼ばれるようになりました。しかし,アーリーという名前の方が広く知られていることもあり今でも多くの販売店ではH.アーリーの名称で売られていることが多いようです。

 オスは成長すると体色が金属光沢を帯びたようなメタリックブルーになり数多くいる青系のアフリカンシクリッドの中でも際立って派手な色合いになります。一方メスは成長しても幼魚の頃と同じ地味な茶褐色のままなので成魚の雌雄判別は容易ですが,オスが発色を開始するまでは確実に見分けるのは難しいです(背ビレのラインなどでだいたい見分けることは可能)。オスの体色は生後半年から8ヶ月前後,体長が5cmを超えた辺りで青くなり始めますが個体差が大きくなかなか発色しないものやこれより早く青く色づき始めるものもいます。他のアフリカンシクリッド同様,同種の中で最も強いオスが最初に色づき始めます。色合いはその個体の気分や水槽内での力関係に左右されるところが大きいためオスなのに何年も発色しないこともあり得ます。他のオスと争ったり,成熟したメスが居るとより鮮明な色合いになり,逆にメスやライバルがいなかったり,他の魚に打ち負かされているようなオスだとくすんだ色合いになります。

 フライエリーはマラウィ湖全体に分布していますが,北部産と南部産ではいくつかの違いがあります。南部産のものは口から背ビレにかけて白い模様が入るのが特徴です。その他,背ビレ,尻ビレ,尾ヒレの色合いにも違いが表れてきます。




2009年7月21日火曜日

ゴールデンゼブラ・シクリッド

シュドートロフェス・ロンバルドイ
学名: Pseudotropheus lombardoi
原産: アフリカ マラウィ湖
体長: 8-10cm
繁殖: 容易
マラウィ湖に生息するムブナの一種。アクアリウムの世界では「ゴールデンゼブラシクリッド」という名称で呼ばれることの方が多いので多くの店ではゴールデンゼブラ等の名称で売られています。幼魚の頃はオス,メスともに青色の体色に数条の黒い横縞が入った体ですが,オスは成長し繁殖が可能となると全身が輝くような黄色に変色します。体の変色は数日から2週間程度かけて徐々に変化していきます。変化の途中で黄色から青色に戻ってしまうこともあります。雌雄の判別は体の色の他にエッグスポットが明瞭に表れるのでそれでオスとメスを見分けることもできます。エッグスポットは個体差がありますがほとんどのものは体色が変化する前から表れています。


ヒレを総立ちにさせフレアリングをしながら相手を威嚇するオス。オスの背びれは非常に透き通ったスカイブルーになります。ムブナの中でも縄張り意識が強い方なのでメスはそれなりに,そしてオスはかなり攻撃的になります。値段と見た目に釣られて買うと後悔する可能性もあるかもしれませんが,成熟したオスの発色はなかなか見ごたえがあります。


この魚はコケを好んで食べます。オトシンクルスやプレコのようなコケとり能力は期待できませんが,水草等に生えたコケをついばむ姿は普段の攻撃的な姿とは程遠くなかなか愛らしいです。


繁殖は生後6-8ヶ月以降可能となります。オスが黄色に変化してから1-2週間程度でペアが得られる可能性があります。写真は産卵後3日後の稚魚の様子。産卵後はL.カエルレウスとほぼ同じペースで成長していきます。卵の大きさは直径3-4mm,一度に10-15個程度の卵を産みます。卵のうが消えてなくなる頃にはすり潰したテトラミンを食べることが出来ます。

ラビドクロミス・カエルレウス

ラビドクロミス・カエルレウス
学名: Labidochromis caeruleus
原産: アフリカ マラウィ湖
体長: 8-10cm
繁殖: 容易
マラウィ湖に生息するムブナの一種。オレンジ色の体に背びれ,腹びれ,尻びれの縁が黒く,尻ひれが白くなるのが特徴。

ムブナの中では比較的温和な性格であるといわれていますが,やはりムブナはムブナ。

成熟したオスは攻撃的になり,特に繁殖期になると縄張りに近づく他の魚に対して激しい攻撃を加えるようになります。元々岩穴に潜む甲殻類や昆虫等を好んで食べる傾向がある種類なので他のムブナのように藻類を好んで食べることはありません。


真ん中がメス。両サイドがオス。オスとメスの見分け方は簡単です。メスはオスに比べて成長が遅く体が小振りです。成長するにつれオスの体色はオレンジ色に,メスは薄いレモン色になるので体の色で雌雄の判別が容易に出来ます。生後半年から8ヶ月目程度で繁殖が可能となります。

[写真3枚目] 産卵後3週間目の稚魚。ヨークサックがなくなる頃にはオレンジ色に色づいてきます。5週間目辺りから尻ビレが白くなり,背びれの縁が黒くなってきます。3週間目程度ですり潰したテトラミン位の大きさの餌であれば食べることができます。餌には特に不自由しません。


[写真4枚目]産卵後2-3日目。既に稚魚の原型が出来上がっています。

ヨークサックが巨大で玉乗りをしているような状態です。4-5日経つまでは動くことが出来る程度で自律的に移動することは出来ません。(普通はまだ母魚の口の中にいる状態ですが産卵直後に無理矢理吐かせて経過を観察したものです)。