2009年7月21日火曜日

ゴールデンゼブラ・シクリッド

シュドートロフェス・ロンバルドイ
学名: Pseudotropheus lombardoi
原産: アフリカ マラウィ湖
体長: 8-10cm
繁殖: 容易
マラウィ湖に生息するムブナの一種。アクアリウムの世界では「ゴールデンゼブラシクリッド」という名称で呼ばれることの方が多いので多くの店ではゴールデンゼブラ等の名称で売られています。幼魚の頃はオス,メスともに青色の体色に数条の黒い横縞が入った体ですが,オスは成長し繁殖が可能となると全身が輝くような黄色に変色します。体の変色は数日から2週間程度かけて徐々に変化していきます。変化の途中で黄色から青色に戻ってしまうこともあります。雌雄の判別は体の色の他にエッグスポットが明瞭に表れるのでそれでオスとメスを見分けることもできます。エッグスポットは個体差がありますがほとんどのものは体色が変化する前から表れています。


ヒレを総立ちにさせフレアリングをしながら相手を威嚇するオス。オスの背びれは非常に透き通ったスカイブルーになります。ムブナの中でも縄張り意識が強い方なのでメスはそれなりに,そしてオスはかなり攻撃的になります。値段と見た目に釣られて買うと後悔する可能性もあるかもしれませんが,成熟したオスの発色はなかなか見ごたえがあります。


この魚はコケを好んで食べます。オトシンクルスやプレコのようなコケとり能力は期待できませんが,水草等に生えたコケをついばむ姿は普段の攻撃的な姿とは程遠くなかなか愛らしいです。


繁殖は生後6-8ヶ月以降可能となります。オスが黄色に変化してから1-2週間程度でペアが得られる可能性があります。写真は産卵後3日後の稚魚の様子。産卵後はL.カエルレウスとほぼ同じペースで成長していきます。卵の大きさは直径3-4mm,一度に10-15個程度の卵を産みます。卵のうが消えてなくなる頃にはすり潰したテトラミンを食べることが出来ます。