2009年7月9日木曜日
S.フライエリも子育て中
母魚とちびアーリーたち。
このペアの繁殖行動はとても印象的でした。オスの誘いにメスが乗る気になっていたこともあり繁殖水槽に移さずに飼育水槽でそのまま繁殖させたところ,メスが卵を産み落とすとオスがすぐに口に咥えてしまいメスがあまり卵を口に入れることが出来ずにいました。オスが卵を口にしているのを見て食卵しているのかと思いきや実はそうではなく繁殖行動終盤になるとオスが口にくわえていた卵を一気に吐き出しそれをメスが素早くかき集めていっていました。アーリーはオスも卵を保護するために一役買うようです。混泳水槽だから見られた行動なのかもしれません。ゴールデンゼブラとLカエルレウスは他の魚に妨害されて一旦スパウニングをやめると普通に食べてましたけどね・・・。
ムブナは一度に10-13匹前後の子供を育てていましたが,同じ5cm弱程度の大きさなのにアーリーはやたら子供が多いです。写真に写っていない子供がまだかなりいます。正確な数は把握していませんが30匹前後います。
ゴールデンゼブラも3週間ほど前繁殖しましたがこの魚を増やすと水槽内が硫黄島以上に過酷な戦場になるので1週間程度で吐かせました。既に孵化していましたが卵と同じようなヨークサックの上にシラスが乗っかっているような状態でヨークサックを引きずりながら動いていてさすがにまだ泳げる状態ではありませんでした。4-5日程で卵のようなヨークサックも消え魚らしい体型となりうっすらと横縞が浮き出てゴールデンゼブラの子だと分かるようになりましたが,これ以上大きくすると情が移ってしまい忍びないので早めに・・・(略)。
しかし,間引きのために90cm水槽に放り込んだLカエルレウスの稚魚もこうやってたくましく生きていたりするんです。岩場の陰でちょろちょろと動き回って餌を探したり,大きな魚が来たら水草や岩の隙間にさっと引っ込んだりしながら健気に成長してます。このちび達が石組の隙間から出てくると思わずじっと水槽をみつめてしまいます。
もう少し部屋が広ければもっと水槽を増やして生まれてきた稚魚も全部育てられるんですけどね。なかなか厳しいです。